1/700 ピットロード 駆逐艦 早霜を作る(3)

1/700 駆逐艦 早霜(Pit-Road)

あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願い申し上げます。

今回も早霜の続きです。

煙突上部のくり抜き

キットそのままでは煙突のトップが”面”になってしまっており、格好がつかないのでくり抜いていきます。

適当にニードルでケガキを行った後、1.5mmのドリルで浅めに掘った所が上の画像です。

掘る前に何かしらの塗料で面を塗りつぶしておくと、どこをどれだけ掘っているのかが分かりやすいです。

今回は茶色のマッキーを使用しましたが、黒より見やすいからで、特に理由はありません。

リューターでそれらしく削り込んでいきます。

上部にはファンネルキャップのエッチングパーツが付くため、接着強度を考えて0.3mmくらいを目安に削り込みました。

つや消しブラックで塗装するので、凹んでいればそれらしく見えるかな、と思います。

削り込んだ後は、マッキーを除去しておきます。

マッキーは模型用塗料と相性が悪く、塗料の上に塗る分には良いのですが、塗料の下に塗ってあると時間が経つにつれて染み出してきます。(過去数敗)

船体外板の継ぎ目表現

駆逐艦に限らず、大抵の船舶は鉄の鋼板を継いでその形を成しています。

そのため”継ぎ目”が存在するのですが、このキットは省略されています。

と、言うよりは1/700で換算するとほぼ0に近い厚みになるので、表現されなかった、と言うのが正しいでしょうか。

最近のキットではゴリゴリにモールドされていますが、賛否あったりしますね。

今回は表現を追加することになりましたので、サーフェイサーを厚吹きする方法でやっていきます。

2mm幅のマスキングテープが切れていたので買いに走りましたが、どこもタミヤ製は品切れ状態。

仕方なく(失礼)倍近い価格の値札を掲げたSQUARE製ハイグレードマスキングテープを買ってきました。

裏面にはR/Cとありましたから、ラジコン製品のメーカーなのでしょうか。

ビニール製でコシがあり、粘着力と塗膜とのキレは凄まじいモノでしたが、厚みがあり馴染みが悪く、艦船模型には向いてないかなという印象。

何事も適材適所であります。

2mm幅のテープを2mm間隔で配置しています。

舷外電路やアンカーを付ける前に行ったほうが良いのですが、都合上、このタイミングでの施工となりました。

横からナナメから見て直線が出ているか、間隔に不揃いがないかを確認します。

もちろん、前から・後ろからも見て、左右でバラついていないかも要チェックです。

チェックしていると、このようにスペーサーとして配した細切れが残存していたりします。

そのまま塗料を塗ってしまうと謎の修理痕が出来上がるので、必ず良くチェックしましょう。(過去1敗)

硬めに調整したサーフェイサーエヴォ・ブラックを5回ほど塗り重ねました。

完全に囚人かウォーリーな見てくれです。

前端が少し吹き込んでグラデーションになってしまった以外は良い感じでしょうか。

気持ち薄いような気がしてなりませんが、こればかりは本塗装を行ってみないと分かりませんね。

艦底色くらいは吹いても良い気がしますが、焦りは失敗の元です。

12.7cm砲の組立て

キットには旧パーツとNEパーツが含まれておりますが、当然新しいNEパーツを使用します。

ただ、エッチングパーツは一回り大きい旧パーツに合わせた設計となっているため、NEパーツには一部を除いて使用できません。

上面に付くジャッキステーのB12と、側面から背後にぐるっと回るB13は、それぞれ3スパンほどカットして取り付ける必要があります。

B14は全く合わないのでどうしたものか、と悩んでいる所。

元々のモールドが良く、エッチングパーツのジャッキステーは結構ゴツいので、砲室周りのパーツは取付けなくても良いかもしれませんね。

その他、細々としたものを組み立てていますが、地味なのでスキップ。

と言うところで、今回はここまで。

では。