どうもこんにちは。
やや暖かくなり、塗装ブースを全力運転でもそこまで冷えなくなってきました。
このくらいの気象が通年続いてほしいのですが、難しいでしょうか。
早霜も後半戦になり、ワンミスが命取りな熱い戦場となりかけています。
製作は2月いっぱいを目処にしていましたが、少し早まるかも知れません。
リノリウム押さえ金具の表現
キットはモールドで表現されているリノリウム押さえ金具ですが、今回は0.2mmの真鍮線を貼り付けて表現していきます。
うっすら残しておいたモールドを頼りに接着していきますが、消えてしまった部分については感覚で設置しました。
いつもはリノリウム色を吹いた後に取付けていますが、どうしても接着剤で汚れたり、接着力不足で塗膜ごと剥がれたりするので、プラ地に直付けとしています。
実物の金具は真鍮製のほか、銀色の亜鉛メッキされたものもあるようです。
しかし「早霜」はどちらが取付けられていたのか、また統一されていたのか不明なため、今回は真鍮地を活かした金色で行きます。
クライアントからリクエストがあれば変更するかも知れません。
金具同士はそれなりに並行が出ていればヨシ!としています。
どうしても0.2mmはコシがなく、不意によれてしまったりします。
甲板がゴチャゴチャ系艦船だと誤魔化しが効くのでありがたいのですが。
C606 リノリウム色と、ついでに艦底色も塗ってしまいました。
艦底色はブラック下地に塗るとドス黒く不健康な見た目になるので、ハイライト部分には追加でシャインレッドと艦底色を混ぜた少し明るい色を吹き付けて、グラデーションを施しています。
もちろん金具の真鍮地は失われます。
こ、こんなはずでは・・・というわけではなく、ここからデザインナイフで削り出して地肌を見せていきます。
いい感じにコリコリと削っていきます。
いつも手すりを付けた後に金具の表現を追加していましたが、今回のやり方のほうが幾分か楽ですね。
煙突間の魚雷発射管が乗る部分にもリノリウム押さえ金具らしきモールドがあるので、こちらも慎重に削り出しました。
後部煙突前の機銃座がとてつもなく邪魔でしたが、取付けておかないと煙突の位置決めが難しくなるので致し方なし。
前部煙突の後方に設置される機銃座は、後期竣工艦では早霜だけ後付けで、他の艦は竣工時に設置されていたそうです。
Wikipediaの早霜に違和感を覚えたのはそのせいなんですね、と勝手に納得。
後は手すりを付けて、マスキングして、本命の軍艦色です。
小パーツの組立・塗装
魚雷積込用のダビット・弾薬箱・ホーサーリールなど、小パーツを追加で組立てて黒サフで下地作りです。
ラッタルとスキッドビームは船体に取付けて本塗装に入るのですが、その前に船体と同じ色で下地を塗っておかないと、色がなじまず浮いてしまいます。
また、裏から影色を入れておかないと、ふとした拍子にライトグレーのプライマーが見えてしょんぼりする原因にもなります。
前部マストはエッチングパーツ・真鍮線・プラパーツのハイブリッドとしました。
つや消しブラックなので立体感が消失しています。
後ろから。
見張所の上には逆探が付く指示になっていましたが、少しオーバースケールでしょうか。
ほんのちょっとだけナノ・ドレッド製のほうが小さいのですが、そもそも台座が大きいのであまり気にするモノではないかも知れません。
22号電探がまだ載っていませんが、NEパーツを使用する予定です。
魚雷本体はライトステンレスシルバーと黒サフで塗り分けました。
前端は黒にしましたが、赤だったという話も。
実弾は黒、模擬弾は赤と言うのが通説ですが、モノクロ写真だと赤も黒も同じトーンなので判別が難しいですね。
撮影しておりませんが、探照灯はレンズ面をマスキング後、同じシルバーで塗装しています。
余談ですが、こう言った「少量しか使用しない汎用エッチングパーツ」は、他の工廠(?)ではどのようにされているのでしょうか。
ほそプラネットでは洗浄を諦め、使用するパーツ付近のフィルムをカッターで切り取り、パーツを抜き取っています。
フィルムを剥がすととんでもない勢いでサビて行きますし、かと言ってプライマー処理をしてしまうと、クライアントへ返却するものなので不都合があるかも知れません。
毎度毎度、悩みドコロです。
そんなこんなで、今回はここまで。
では。
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