どうもこんにちは。
気圧のおかげか、体調を崩してひっくり返っておりました。ふそやんです。
今回で重巡 利根が完成となります。
追加パーツ”救命浮環”
こちらはクライアントからの要望で追加となりましたパーツ。
ファインモールド製ナノ・ドレッドシリーズの「現用艦 浮環・消火設備セット」です。
”現用艦”とある通り、護衛艦に使用する目的で設計されたものです。
追加オーダーは「この中の”救命浮環”のみ、取り付けてほしい」とのこと。
最初は「現用艦のパーツが使えるのか?」と思っておりましたが、実際にパーツを見てみたところ、全く違和感なく使用できました。
パーツはご覧の通りとなります。
1ランナーに浮環は4つしか入っておらず、浮環目的だと少しお高いかも知れません。
しかしながら、浮環は非常に目立つパーツでありながら、これまで定番と呼ばれるような製品がありませんでした。
レジン製の数限定商品だったり、エッチングパーツの一部として収録されていたことはありますが、前者は入手性、後者は見た目がペラペラでイマイチ。
そんな中でのこの製品なので、安定して入手するにはもってこいと言うことになりますね。
ちなみに、ナノ・ドレッドシリーズとしては珍しく(?)ABSではなくPS製となっています。
こちらは白と赤で塗り分けた上で取り付けとなります。
軍艦旗を立体化する
大げさなタイトルですが、デカール(平面)の軍艦旗を、アルミホイルを使用して立体に起こしていきます。
フジミ製品のデカールには大抵、真四角の軍艦旗と、風になびいた感じの軍艦旗が収録されています。
後者も良いのですが、形状的には前者が正しいので、真四角の前者を使用します。
まずは図形ごとに切り出していきます。
できるだけ透明ののりしろ部分を切り取ります。
アルミホイルはツルツル面なので、ツルツル面向けの”マークソフター”を使用して、まずは片面を貼り付けていきます。
ある程度乾いたら3辺を切り取り、反対面も貼り付けます。
この時、表と裏で図形がひっくり返らないよう注意しましょう。
乾燥させたら風になびいた感じに曲げて軍艦旗の完成となります。
ダビットを追加する
フジミの利根型では、二番砲塔側面の延長線上にあるダビットを、何故か取り付けないこととなっています。
取り付け穴やパーツ自体はありますし、実艦もダビットがあったと思われますので、追加していきます。
ダビット土台はキットのパーツから切り出したものを接着。
ダビット本体はナノ・ドレッドシリーズの物を使用します。
取り付け位置はこちら。
反対面も同様です。
ダビットは立てても良いのでしょうが、特に吊るすものもなさそうですので、今回は倒した状態で接着しました。
張り線を施す
最後にアンテナ線を張り巡らせていきます。
使用したのは、いつも通りインフィニモデルのファインリギング。
ストレッチリギングと呼ばれる種類であり、伸縮するので引っ掛けても安心です。
白色のものは信号旗掲揚ロープとして、黒色はアンテナ線他として使用します。
信号旗掲揚ロープが設置終わりました。
相変わらず大変です。
この調子でアンテナ線も張っていきます。
菊花紋章と軍艦旗の掲揚
菊の御紋章は、前回の矢矧と同じくナノ・ドレッドシリーズから。
GX ブルーゴールドで塗装してあります。
軍艦の証である天皇陛下の御紋章を、一番先頭へ。
やはり菊花紋章が付くと引き締まります。
お次に軍艦旗を後部マストのガフと呼ばれる部分へ。
舷梯を展開して、軍艦旗は戦闘(航行)位置、というのは正しくは無いのかも知れません、
しかしながら、模型ですので。なんでもありです。
完成!
やはり利根型はとても格好の良い艦型です。
前部甲板に集められた砲塔、小さいながらも存在感のある艦橋。
新型艦の特徴である集合煙突に、利根型最大の魅力である大型クレーン。
1945年仕様ということで、後部甲板の飛行機運搬軌条は撤去されているのが少し残念でしょうか。
ギャラリー
フジミ製利根型は、比較的シリーズ初期に登場したモデルですので、色々と試行錯誤の跡が見られるキットです。
しかしながら全体的な出来・バランスはとても良く、今でも十分通じる完成度となっています。
お手元に是非「舞鶴戦艦」と呼ばれた利根型、いかがでしょうか。(マーケティング)
ちなみに、ふそやんが模型復帰後に製作したキットがフジミの「筑摩」でした。
と言ったところで、今回はここまで。
では。
【今回のキット】