ピットロードの島風つくる!(11)汚し編

1/700 駆逐艦 島風

どうもこんにちは。空母を作りたいふそやんです。

最近再認識しましたが、やはり赤城かっこいいです。

積みプラの中に鎮座しているのでいつか作ってやりたいですね。

さて、今回はリノリウム押さえの再現と、汚し塗装を行っていきます。

リノリウム押さえを表現する

リノリウム押さえの表現について

リノリウム甲板(ブラウンの部分)に等間隔にスジのようなモールドがあるのが分かりますね。

これがリノリウム押さえと呼ばれる金具(のモールド)となっています。

材質は真鍮製で、幅約4cm、1.83m間隔で配置されていたそうです。

1/700スケールだとその幅なんと0.1mm未満、1/350スケールならまだしも、1/700ではファインスケールで表現するのはほぼ不可能かと思います。

なので艦船モデラー諸兄はエッチングパーツを使用したり、真鍮線を貼り付けて表現したり、塗装で塗り分けたりと工夫をされています。

ふそやん一番ラクであろう 材料の入手性、作業性を考えて0.2mmの真鍮線で表現する方法を採用しています。

スケールに合う0.1mmの方がよくね?と思われるかも知れませんが、取扱店が少なすぎて入手性が劣悪なのと、各社キットのモールドが0.2mm前後であることから0.2mmを使用しています。

切り出し&貼り付け

使用する工具・素材は

  • デザインナイフ
  • ディバイダー
  • 真鍮線(0.2mm)
  • 瞬間接着剤(ゼリー状)

です。

ディバイダーってなんじゃいと思われる方もいらっしゃると思うので、一応紹介しておきます。

https://amzn.to/3qOETHC

両端が針のコンパスのようなものです。(なんならコンパスでも良いと思います。)

海戦的な映画ではたまに出てきたりする、海図の上で大活躍するアレですね。

これでリノリウム押さえのモールド幅を測って、真鍮線をその幅に切り、瞬間接着剤で貼り付ける、というカンタンな作業です。

いい感じの存在感を出してくれていますね。瞬間接着剤の跡が。

多少接着剤がハミ出るのは仕方ありません。

ウェザリングをしてつや消しクリアを吹くと目立たなくなるのでこのくらいは許容範囲です。

しかしあまりにも豪快にハミ出ると修正が効かないので、慎重に作業していきます。

慎重に作業した結果、無事に主砲が生えてきました 大きなハミ出しもなく完了しました。

充分に瞬間接着剤が乾いた頃に、筆で軽くなぞって剥がれてしまわないか確認した後、主砲・魚雷発射管等を接着しました。

次にウェザリングを行って、島風を新造時のようなピカピカ状態から脱却させます。

ウォッシングを行う

ウォッシングとは!

そのままではキレイすぎる模型をあえて汚い色で汚し、リアリティを向上させる技法である!(適当)

正直フィルタリングとの違いがあまり分からないので、各自で調べて下さい…。

まず、タミヤ製エナメル塗料のスミ入れ塗料(ブラック)・フラットブラウン・ジャーマングレーを混ぜて黒茶色と呼ばれる色を作ります。

大体いつも5:1:1(スミ入れ塗料:フラットブラウン:ジャーマングレー)くらいの割合で混ぜています。

それら合わせたキチャナイ色をシンナーで更に6倍ほどに希釈して、筆でべったり塗りたくっていきます。(その結果が上の写真)

ある程度放置して乾いたら、細い筆にエナメルシンナーを含ませて、濃すぎる部分(最前部の魚雷発射管など)を擦って拭き取っていきます。

その際、上から下にを意識して、エッチングパーツを破壊しないよう慎重に拭き取ります。

船体側面は次の作業でまた汚れるので拭き取らなくても良いでしょう。

細かい汚れを描き足す

上部の調整が終わったら、いよいよメインのサビ垂れやらなんやらの汚れを表現していきます。

使用するのはフラットブラウンホワイトです。

ブラウンをサビ垂れそうないい感じの場所に描き、ホワイトをテキトーなところにちょんちょんと置いていきます。

サビは錨や舷窓、ボートダビット等の付け根に。

ホワイトは…本当にテキトーに置いております。これでいいんです。

あまり描き込みすぎるとくどくなってしまうので、ほどほどで止めておきます。

ふそやんガッツリ汚れているのは少し苦手なので、ほんのちょっと汚れてるかな~くらいに止めています。

哀れな状態になってしまった船体をシンナーで洗っていきます。

幅2cmくらいの太くてボサボサな筆にシンナーを含ませ、全体を上から下に素早くササッと拭き取って行くと上の画像のようになります。

クッキリとしていて違和感のあったサビ表現や、どう見ても違和感でしか無かった白点をなじませた上、雨だれも表現できたかと思います。

汚し足りないな~と思ったら追加で描き込み→溶かしを繰り返して自分好みに仕上げましょう。

今回はちょっと錨のサビ垂れが薄いかな?と思ったので、この後追加で行いました。

艦底を見るとエライコッチャになっているので、シンナーを含ませたティッシュでゴッソリ拭き取っておきましょう。

エナメル塗料は経験上、完全に乾いてしまうとシンナーでも溶けなくなります。

艦底を拭き忘れると…悲しい思いをしてしまうので絶対に忘れないようにしましょう。(過去1敗)

今回はここまで

ようやく終盤に来たというところでしょうか。

えらく鈍足に進んでいたように思いますが、おそらく気のせいですね。

次回は機銃や艦載艇を搭載してクリア塗装でしょうか?

頑張れ未来の自分。

では。