どうもこんにちは。年明け早々、マスキングで地獄を見たふそやんです。
今年は明けないんじゃないかな~と思っていましたが、予想に反して明けてしまったので2021年もよろしくお願いします。
今回はメインカラーとなる軍艦色を塗っていきます。
マスキング地獄にハマる
艦船模型屈指の難関である甲板の塗り分け。
純正のマスキングシートがあれば楽なのですが、島風には用意されていないので自力で突破する必要があります。
方法は至ってカンタンで、マスキングテープを細く切って貼り付けていくだけです。
チマチマと切って貼って、切って貼ってを繰り返していくのですが、これが本当に辛い工程で、苦行ランキング堂々の1位を受賞しています。(当社調べ)
そんなことを言っていても始まらないのでさっさと行っていきます。
とてもつらい1時間半でした。
駆逐艦かつ、島風はリノリウム甲板が短いのであまり時間はかかりませんでしたが、巡洋艦になると5時間は軽くかかります。
今回、甲板上の小さな突起(ダビットやリールの位置決め用)は塗り分けを行っていません。
モールドが薄いというのと、位置決め用なので後乗せパーツで隠れてしまうため、塗り分ける意味が薄いからです。
マスキングテープを貼り終えたら、上から爪楊枝のお尻など丸いもので密着させておき、テープ同士の隙間からの吹込みを防止しておきます。
隙間がないことを確認した後、塗装に入ります。
せっかくなので少しアップした画像も載せておきます。(自己満足)
軍艦色を塗装する
島風は舞鶴海軍工廠で建造されたので、使用するのは当然【C603 舞鶴海軍工廠標準色】です。
まずは薄く、細く、上下方向に縞が出来るようまだらに塗ります。
これは濃淡差を利用して鋼板の歪みや雨だれなんかを表現するためです。
塗り重ねていくと最終的にはほぼ分からなくなりますが、万一塗りこぼしがあっても「そういう表現」として誤魔化せるのでふそやんは多用しています。
しっかりと塗り終えたらハイライトを載せていきます。
横須賀・呉・佐世保生まれの艦艇にはハイライトとして【C31 軍艦色(1)】を使用していましたが、舞鶴海軍工廠色は軍艦色(1)よりも明るいため、今回はより明るい【C35 明灰白色1】を使用しました。
【舞鶴海軍工廠標準色】1:3【明灰白色】の割合で混ぜたものを真上からふわっと載せています。
これで多少の立体感が生まれます。
【使用した塗料】
【C603 舞鶴海軍工廠標準色】【C35 明灰白色1】
マスキング剥がし
塗装が終わったのでマスキングを剥がしていきます。
艦船モデラーはこの瞬間のために生きていると言っても過言ではありません。
喫水線が曲がっていないか、吹き漏れが無いか、塗装の剥がれが無いかドキドキしながら剥がします。
大きなゆがみ等なく仕上がったようです。
酷いものだとサーフェイサーごとマスキングテープに持っていかれることもあるので、剥がすだけといえど油断はできません。
ぶつけたのか、持っていかれたのか…点ハゲはありましたが(小声)
小物を塗装する
スクリューを塗装します。
まず【C8 シルバー】で塗装(下側)した後、【C48 クリアーイエロー】を被せていきます。
いわゆる”キャンディーイエロー”というヤツですね。
こうすることで単純に【C9 ゴールド(金)】で塗った際に沸き起こる「おもてたんと違う!」感を無くせます。
実際、真鍮と比べると以下の写真のように
あまり違いもなく…?
…真鍮にそこそこ似た色が出せます。(今回はクリアーイエローがちょっと濃かった)
【使用した塗料】
【C8 シルバー】【C48 クリアーイエロー】
気を取り直して煙突上部を【C40 ジャーマングレー】で塗装します。
細吹きで薄く何度も重ね塗りします。
焦ると要らぬところまで塗ってしまうので慎重に。
ここをマスキングして塗装するモデラー諸兄も居られますが、結局煙突周りのジャッキステー(手すり)でテープが浮き、境界がぼやけてしまうので最初からマスキングなしでOKです。
エッチングパーツが剥がれてしまうリスクも抑えられます。
今回はここまで
難関を越え、無事にメインの塗装が終わりました。
ここまでくれば後は変なやらかしが無い限りはサクサク進められるはずです。
次回は細部塗り分け、構造物の固定まで、でしょうか?
では。