1/700 ピットロード 軽巡洋艦 夕張を作る(2)

1/700 軽巡洋艦 夕張(Pit)

どうもこんにちは。

夕張 第二回です。

少し色々ありまして、進捗は芳しくありません。

来週には取り戻せるよう頑張ってまいります。

錨鎖の置換

まずは片方を置換してみました。

よくよく見ると、キットの鎖の断面はよくある十字ではなくX字になっており、設計者のこだわりが見て取れます。

成形の都合上、半分は甲板に埋まっているので正確にはV字になりますが、いい見てくれをしております。

ホースパイプ部分で盛り上がっていると、置換する必要は無いほどであったかも知れません。

置き換えはまず錨鎖のモールドを削れるだけ削り、ホースパイプに穴を開けます。

今回の場合はΦ0.7で開口しました。

穴は艦内に貫通させることで、余ったチェーンを隠すことが出来ます。

そうすることで、ある程度ラフにチェーンの長さを決めても収まり、やたら短く切ってしまったチェーンを見て涙することは無くなります。

なお、穴あけは甲板を船体に取り付ける前にしておくと吉です。

側面を貫通してしまうと目も当てられませんから。

キャプスタンはそのままチェーンを巻いてしまうと主張が激しくなってしまうので、0.4mmの真鍮線で軸を通してチェーンを巻き、スライスしたキャプスタンの頭を上に接着しています。

主錨はナノ・ドレッド製も預かっておりましたが、キットのオリジナルをご希望ということでしたので、そちらを使用しました。

エッチングパーツの下処理

プライマーを吹く前に、#800のヤスリでゴシゴシ磨いていきます。

右半分の傷まみれが磨いた後、左半分が磨く前です。

傷をつける理由は多々あります。

汚れ・サビ落とし、足付け、お祈り、パーツの確認などなど。

自己満足の面もあるかも知れません。

艦船模型は触って遊ぶものではないので、深く考えなくても良いのかも知れませんね。

この後、中性洗剤で洗浄し、プライマーサーフェイサーを吹いた後、オーブンで焼いてみました。

どう変わるかはCMの後。

マストの作り直し

前檣・後檣共に真鍮線での作り直しをリクエスト頂いていたので、作り直しました。

太い線は0.5mm、細い線は0.3mmを使用しています。

今回、強度を求めてハンダ付けしてみましたが、結構苦戦してしまいました。

ハンダ付けするポイントが近すぎると、せっかく固定したパーツのハンダが溶けてやり直し、角度がズレてやり直し・・・と、三歩進んで二歩下がる状態です。

水平はまだなんとかなりますが、垂直がかなり難しかったですね。

今後の課題としておきましょう。

元のパーツがΦ0.9程度なので、約半分くらいの太さになったことになります。

右側、前檣の下部がやたら長いのは、根本まで貫通させる目論見だからです。

プラパーツではD10とD5が合わさって前檣が成り立つのですが、強度を求める関係上 継ぎ目は少ない方が良いので、下部はD5を合わせた長さにしてあります。

各々生やしてみるとこんな感じ。

取り付け部分にはΦ0.5の穴を開けて、そこにただ差し込んでいるだけですが、なかなか良い角度で保持されています。

オーダーにはありませんでしたが、前檣の前にある横棒(D25パーツ)も、0.3mmの真鍮線に置き換えています。

リノリウム甲板の塗装

今回、リノリウム押さえ金具はキットのモールドを活かしてほしい、というリクエストだったので、その様にしています。

下地としてサーフェイサーエヴォ・ブラックを吹き付け後、これまた指定のC9 ゴールドを塗り、最後にリノリウム色を吹き付けました。

リノリウム押さえ金具部分は、溶剤を浸けた爪楊枝でコリコリと磨き出して、リノリウム甲板は完了とします。

磨き出しはかなり大変で、実に3時間ほどかかりましたが、筆塗りより良い物になったかと思います。

もちろんエッチングパーツの機銃座も忘れてはなりません。

こちらもゴールドで塗装後にリノリウム色を吹き、磨き出しています。

余談ですが、キットのリノリウム金具の設置間隔は、やや狭いようです。

実物が幅約1.8mなので、1/700だとおおよそ2.6mmとなりますが、キットでは約2mm幅となっています。

夕張の甲板を目にしたことが無いのでなんとも言えませんが、もしかしたらキットが正しいのかも知れません。

金属砲身について

純正グレードアップパーツには、14cm・12cm共に金属砲身が付属します。

残念ながら12cm砲身は先端が掘られておらず、ただの切りっぱなしになっています。

14cm砲身は浅いとは言え彫り込みがあり、それなりには実感的なのですが・・・もったいないです。

D20パーツについて

W233 夕張 最終時のパーツ一覧では未使用パーツとなっていないD20パーツですが、恐らく使用しません。

説明書を何度も見直したのですがどこにも取り付け指示が無く、W222 ソロモン海戦時の説明書では艦橋後部への取り付け指示がありました。

最終時では大型化されてE3パーツに取って代わられるものなので、おそらく未使用パーツの指定漏れであると思われます。

毎晩、寝る前に説明書を見てD20パーツの名前を探し、メーカーのお問合せに投書をしようかとも悩むほどでした。

スッキリするも、モヤモヤする案件でした。

というところで、今回はここまで。

では。

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