どうもこんにちは。
1/350 Uボート、第二回です。
今回はエッチングパーツの取り付けから塗装までをやっていきます。
そろそろ魂が宿る頃かと思うので、中盤以降はRevell製をU-552、AFV Club製をU-96として扱います。
エッチングパーツの取り付け

上がAFV Club純正の付属品で、下がRevell製品に取り付けるEduard製のエッチングパーツです。
後者にはMade in Czech Republicと、見慣れない製造国表示がなされていますが、要するにチェコ製のようです。
航空機のディテールアップパーツでおなじみのEduardですが、チェコのメーカーだったんですね。
少しマスクズレがありましたが、小さなパーツには予備も含まれていて良い印象です。
残留応力的なものが強烈に残っているので、切り出した瞬間エビ反りになるため注意が必要です。

しかしながら残念なことに、手すりも前端下部に付くネットカッターもまったくRが合っていません。
無理やりひん曲げて付ける必要があるのですが、明後日の方向に曲げてしまわないよう注意が必要でした。
ここのネットカッターは無理に置き換えなくとも良いかも知れませんね。
錨もエッチングパーツに含まれていますが、ペラペラでカッコ悪かったのでプラモールドのままとしています。

組み立てが終わりました。
特に難しい部分はありませんでしたが、両者共に手すりがポロポロ取れるので、かなり強固に接着したほうが良いです。

前回 記載するのを忘れていましたが、AFV Club製のネットカッターの支柱もバキバキに割れていたので、φ0.3の真鍮線に置き換えています。

Eduard製パーツには外殻下部の取水口が2隻分含まれていたため、AFV Club製の艦にも取り付けました。
2つの白い丸がソレです。
予備があるのは大変良い事です。

二社で大きく異なるのがおしりの処理でしょうか。
Revell製はヒケが多く出ていてもったいないですね。

U-552の方は切り継ぎの都合上、甲板砲が無い仕様となっていましたが、クライアントの希望により設置することとなります。
砲座の放射状の・・・旋回盤?軌条?も設置を希望、ということでしたので、シュノーケル格納溝の部分をカットして貼り付けています。
塗装

あらためてサーフェイサーエヴォ ブラックで影色を塗った後、C331 ダークシーグレーを面になる部分を中心に吹き付けました。
黒立ち上げやらMAX塗りと呼ばれるやつです。
実物はこのように塗り分けられていないので完全にフィクションな訳ですが、立体感を演出するための優しい嘘です。
スジを完全なるブラックで残したくはないので、薄めたグレーでオーバーコートして馴染ませています。

触れる程度になったらマスキングしていきます。
1mm幅のマスキングテープで縁取りし、その後 内側を太いテープで埋めていきます。
全く逆のことをしていて何ですが、上面色を先に、艦底色を後に塗ると良いかもしれません。
おしりが丸く小さく、とてつもなく直線を出しにくい形をしているため、テープが浮いてズレてを繰り返して寿命が縮まります。
今度があるかは分かりませんが、覚えていたら糧にしていきます。

U-552の方は甲板を明るめの木甲板に、訓練艦を表す黄帯を入れて欲しい、とのリクエストでしたので、このタイミングで塗りました。
先に黄帯をC58 黄橙色+ピュアホワイト(ガイア)で塗った後マスキングし、C44 タンを重ねています。
黄橙色もタンも発色が悪い塗料のため、各1回目はライトステンレスシルバーを混ぜて下地を作ってから本塗りを行っています。
たった2色ですが、4回色を練って塗っているわけですね。
この後、甲板をマスキングしています。

次に上面色を塗っていきます。
以前製作した時の経験から、U-96にはC601 呉海軍工廠標準色をダイレクトに使用しています。
U-552には hellgrau seidenmatt 371 + farblos, matt 2 なる呪文が指定されていましたが、よく分からなかったのでC73 エアクラフトグレーに呉海軍工廠標準色をちょっぴり混ぜて塗りました。
ライトグレーにつや消し剤を入れて塗りなさいよ、って事かもしれません。
なお、手すりやネットカッターはダークグレーが指定されているので、その部位だけマスキングして塗り直しています。

マスキングを剥がして司令塔を載せてみました。
U-552は後方側面に凸型状の塗り分けがありますので忘れずに。
アンカーレセスもダークグレーの指定です。
ウェザリング

嬉し恥ずかしの合体を解いたら、タミヤ・エナメル塗料で汚していきます。
フラットブラウンを爪楊枝でカリカリ、自家製黒茶色をベタベタ塗ってボカシ。
ブラックでドライブラシを行ったのが上の写真です。

アップにするとこんな感じ。
U-552はリベットの表現があるので塗料が引っかかり、大変良い感じに汚いですが、U-96はツルツルなのでほとんど流れてしまいました。
両者共、甲板に薄く溶いたフラットブラウンをポンポン置いて、それっぽい汚れを演出しています。

次にMr.ウェザリングペーストのマッドホワイトを使用し、喫水線部分の白っぽい、塩分っぽい汚れを足しました。
先の汚しが「シャドウ」だとすれば、これは「ハイライト」になるでしょうか。
ウェザリングペーストでエナメル塗料は溶けないので、重ねて使用できます。多分。経験上。


あまり分かりませんね。
製作者はオホーとかイヤーコレハコレハとか言いながらやってるんですが。


甲板はこんな感じになりました。
U-552の旋回盤だか軌条だか、角度メモリはまだ塗っていません。
カメラが色をフラットにしたがる傾向にあり、黄帯の存在感がやたらと薄いですが、肉眼ではちゃんと黄色黄色しています。
ベースの塗装

共にサーフェイサーエヴォ ブラックで塗装後、U-96の台座にある名盤をGX209 レッドゴールドで塗り、タミヤのX-1 ブラックを重ねています。
以前、文字部分は筆で一生懸命塗っていましたが、今回は磨き出しで塗り分けてみました。
最終的には光沢よりの半光沢になる予定です。
というところで、今回はここまで。
では。

コメント