Krakendress ラーニア DX ver.1.2 修理

Krakendress ラーニア DX ver.1.2

どうもこんにちは。

今回は以前ご依頼頂いていた「SKYTUBE ラーニアDX」の修理です。

何かしらの理由で関節がちぎれかけてしまったと、SOSが飛んできました。

傷口を放置してはいけませんので、早速着手です。

患部の確認

右肩のボールジョイントの根元が問題の場所です。

SOSを頂いた際はプラプラして千切れかかっていたと言うことでしたが、その状態では他の部分に擦れ・暴れて二次災害が起きる可能性があったため、残酷ながら千切ってしまうようお願いしました。

ということで千切れた状態での着荷です。

ここはテコの原理やら何やらで特に力のかかってしまう部分です。

これは組立時から思っていた事なのですが、ボールジョイントの根元に補強が無いため、いつかこの様にねじ切れてしまうのではないか、と。

残念ながら見事に当たってしまったのですが、プラモデル的には致命的な損傷ではないので悲観する事はありません。

パーツを取り替えたら何事もなく元に戻る事でしょう。

修正案としては3つ提示させて頂きました。

  1. メーカーにパーツを請求する
  2. 別メーカー製同等パーツを使用する
  3. 今あるパーツでなんとかする

1番のメリットは純正品であるため必ず復旧できる。デメリットはパーツ請求に時間がかかる。

2番のメリットは容易に入手可能で、予備部品も調達できる。デメリットは規格が合うかどうか不明。

3番はデメリットしかありませんので省略します。

クライアントの希望で今回は2番で行くことになりました。

使用するのはこちらのパーツ。


ブキヤことコトブキヤから発売されているトップスセットです。

SKYTUBEの「ダークアドヴェントシリーズ」とコトブキヤの「メガミデバイスシリーズ」は、ともに骨格がマシニーカであり、恐らく互換性があるだろうと思い勧めさせて頂きました。

互換性が無ければ肩甲骨パーツごと交換するつもりでおりましたが、結論は互換性アリ、十分に使用可能です。

ジョイントの摘出

大げさに書いておりますが、ボールにφ0.5mm,φ1.0mm,φ1.5mmのピンバイスで順に穴を開け、こじる様にすれば摘出出来ます。

貫通しないよう(しても見えなくなりますが)、他の部分に傷を付けないよう慎重に。

摘出したボールはお役御免、ということでサヨナラします。

トップスセットの組立て

レビューはさんざん行われていると思いますのでパスして・・・。

使用したのはB1パーツの肩と、C1ランナーのジョイントのみ。

ジョイントはB1にも同じ形状の物がありますが,B1とC1では素材が違います。

B1ランナーはABS樹脂ですが、C1ランナーはPOM樹脂で成形されています。

プライマーを吹く手間こそありますが、強度的にABSよりはPOMでしょう、ということで今回はC1ランナーを。

ボールジョイントから軸穴までの距離が違う(=肩幅が異なる)2種が用意されていますが、今回は肩幅の広い左側2個を使用します。

恐らくですが、肩幅の狭いタイプのパーツを使用すると、ラーニアは脇が閉まらなくなるかと思います。(未検証)

ちなみに、前述した「補強」というのは、ボールジョイントから軸に向かう間の横棒です。

ラーニア純正品はこの横棒が著しく細いか、無いに等しいのでねじれに非常に弱いです。

今後の製品は改善されることを祈りましょう。

なんとなく、製作中である玉藻ノ前の肩甲骨パーツ(右)と、トップスセットの肩甲骨パーツ(左)を比べてみました。

玉藻ノ前に付属の肩甲骨、こう見ると結構デカいですね。

組み立てはいつも通りに行います。

塗装の剥がれを抑制するため、軸周りの壁を薄く削り込みます。(右側2つ)

完全新規のパーツでもこの壁があると言うことは、何かしらの意味があるのでしょうね。

削り込み、フィッティングを確認したら接着します。

そして塗装しました。(左2つ)

本体と同じ様に、ピンクサフで合わせ目を確認後、FG-01 プラスチックフレッシュをストレートに塗装。

最後にクリアコートをして完了です。

組み上げ

メーカーの違う肩パーツですが、すっかりすっぽり収まりました。

キコキコ動かしてみましたが全く問題ないです。

ラーニアちゃん、スタンドなしで&内股気味でも自立出来るんですね・・・。

色々とデカイのにバランスの良い設計です。

それにしても、ラフゴールドがめちゃくちゃにギラギラしてて美しいです。

開梱時にこんなに煌めいてましたか?となりました。

今後も何かしらで使用したい色です。

ということで、ラーニアDXの修復完了です。

では。