どうもこんにちは。
早いものでもう年末ですね。
とてつもなく忙しかった昨年と違って、今年は緩やかにフィニッシュとなりそうです。
寒い日はゆっくりぬくぬくと模型をいじるに限ります。
甲板の加工
このキットは機銃の取り付けガイドとなる穴を自分で開ける必要があります。
説明書を頼りにそのままダイレクトに穴を開けても良いのですが、間違えないよう裏側のガイドにマジックペンで印をつけてから開けることをオススメします。
間違えて別の穴を開口してしまうと、表の木甲板モールドがダメになってしまいます。
復元はかなり難しいので、5分もかからず安全に迂回出来る安定チャートを採用しましょう。
急がば回れというやつです。
飛行機作業甲板の裏側の補強板とレールはエッチングパーツに交換するので、モリモリ削っておきます。
荒いダイヤモンドヤスリ→#400→#600のヤスリを使用、手前側が作業後です。
表面のモールドを傷めないように手で持って作業するが吉です。
ここの機銃座を取り付ける穴、外側の穴は開けないほうが良いですね。
見ての通り崩壊してしまいました。
幸いにも上は隠れるので、側面をパテで復元することにします。
第三砲塔横の後付けとなるフェアリーダー部分は、これでもかってくらい慎重に削って何度もフィッティングを確認しました。
隙間が空いてしまうとカッコ悪いですから、小さめに切り取って精密ヤスリでちょっとずつ広げていく感じで。
フェアリーダーはランナーを1cmくらい残し”持ち手”を授けておくと、扱いが楽にかつ、行方不明にもなりにくくなります。
接着する際にもランナーは残したままにしておきました。
このような小さいパーツを指で掴んで接着すると、毛細管現象で指紋を転写しかねません。
ピンセットを使用しても良いのですが、ピンセットはまれにパーツを異次元に転送するワープ装置となりますから、使用には注意が必要です。
ところでこのフェアリーダー、就役時は別の位置につける指示があります。
最初からバリエーション展開を見込んでのこのパーツ構成なんですね。
なぜ実艦は移設したのか、考えてみるのも面白いところです。
不要なモールドを削除
艦底裏にはこのような突起が2箇所あります。
最初はレーダーかなにかの表現かとも思いましたが、同じ金型の塗装済みキットでは削られているようなので、それにならって処理しておきました。
ただのゲート跡なのかもしれません。
このキットは例に漏れず船体の上下は喫水線で分かれているのですが、一部外板が上下をまたいで表現されています。
茶色に着色した部分がソレで、0.1mmくらいでしょうか。
設計者のコダワリなのでしょうが、ここにパテを盛って削るのは相当な苦行です。
艦首・艦尾共にこのコダワリが見て取れます。
船体の上下がピッチリバッチリ合うのであれば見逃してやっても良かったのですが、残念ながらそうは問屋が卸してくれません。
パテのご機嫌取りをするためにプラモデルを組み立てている訳ではないので、バッサリ削り取ってしまいました。
舷窓の掘り直し
キットの舷窓もまあまあ深めではあるのですが、あくまで同社・秋津洲と比べての話。(秋津洲はモールドがほぼ無い)
Φ0.5のドリルで開口寸前まで掘っていきます。
右側3箇所が施工後になります。
結構雰囲気が変わるので、急ぎでの製作でなければやっておいて損はない工作かと思います。
船体幅の調整
バスタブ形状の宿命「開口部の窄み」が出ているため、ランナーで梁を作って幅を調整しています。
特に艦首が酷めに窄まっているので、ちょっと強めに矯正してやります。
中央部はほんの少しだけ広げてやりました。
甲板パーツを載せると、左右に少し隙間が出来ます。
これを見ると「艦底パーツが窄まっている」と言うより、「船体パーツが広い」のかもしれません。
船体は左右一体成型なので幅を調整出来ないため、ここを何とかするのは骨が折れそうです。
もう少し煮詰めてほしかったポイントですね。
今回は木甲板シールに賭けて、無修正で続行です。
船体上下の接合
絶望的に反っています。
個体差もあると思いますが、船体が1mm、艦底が3mmほど反っているため、ただ載せただけでは大変な事になっています。
幸運なことに艦底パーツに”接着しろ”があり、単純な突き合わせつなぎにはなりません。
安心して白瓶や緑瓶でベチャベチャにしながら、マスキングテープてぐるぐる巻きにしてやりましょう。
艦首・艦尾の中央のラインがズレないよう、変な隙間が出ないよう、注意しつつ接着します。
特に艦尾はキツめに縛っておかないと、艦載艇の格納庫と外板のラインがスムースに繋がりません。
溶剤系接着剤の完全硬化には1週間以上かかると聞いたことがあります。
ベチャベチャに塗りたくった後は安静が必要ですので、その間に他を進めていくことにしましょう。
と言いつつ、今回はここまで。
では。