1/350 ドイツ戦艦 ビスマルク 修復記

【製作記】

どうもこんにちは。

海の日ということで艦艇の公開が多く、なかなかに楽しい1週間でした。

中の人は高松港で”あきづき”を、今治富田新港では”いずも”を見学してきました。

閑話休題

今回は1/350スケールのドイツ戦艦「ビスマルク」の修復をした記録です。

「パーツの一部が無くなってしまった」という事でSOSを頂きました。

艦船模型レスキュー部としてはなんとかせざるを得ません。

早速スタートです。

ハードな到着

意気揚々と梱包を開けてみますと、悲しいことに艦橋が脱落してしまっておりました。

見た感じ・触った感じではプラスチックではない樹脂製で、いわゆるところの難接着樹脂でしょう。

腕が鳴ります。

本題の欠損してしまった部位を見てみます。

艦橋右舷側の張り出しが無くなっており、右舷側の安全に支障がある状態です。

早急になんとかしないといけません。

しかしまずは艦橋から、復旧していきましょう。

艦橋の復旧

以前にも何度か取れてしまったのでしょう。

瞬間接着剤と思われる残置物が見られました。

瞬間接着剤は瞬間接着剤と相性が悪いので、瞬間接着剤の上に瞬間接着剤はできるだけ避けて通りたいところです。

ナイフとノミを使いながら、コリコリと役目を終えた接着剤を退役させます。

ヤスリでやると粉だらけになるだけではなく、削れてほしくない部分も削ってしまう事故が起きてしまいますので、使用は控えめに。

もともと接着剤が効きにくい素材ですから、写真のように亀裂を入れるだけでポロポロと崩れ落ちていきます。

剥ぎ終わりましたらおもむろにドリルで穴を開けていきます。

いわゆるところの”軸打ち”という物で、単純に接着剤を塗って固定するのと比べて大幅な強度アップが図れます。

穴の位置が斜めにズレているのは、一直線上だと真横からの力に負けてしまうからです。

最高なのは3穴開けて軸を3本にするやり方ですが、スペースがあまりないので2穴とします。

艦橋の上部ブロックにも同じ位置に穴を開け、芯となり軸となるΦ3のアルミ棒を介して接続していきます。

これで前後左右に振れてもアルミ棒が”骨”の役割を果たし、アルミ棒が折れるレベルの負荷が掛からないと外れなくなりました。

例外として上下方向には弱いですが、艦橋の上部を持って移動させるなど考えられませんので、問題はないでしょう。

外れてしまっていたアンテナ線と、レーダーを付け直し、艦橋の復旧としました。

後部マストの頂点の他、一部塗料が欠けている部分があったので、張り出しと共に塗装予定です。

張り出しの復旧

詳細な写真を取っておらず、ほとんど終盤です。

と言っても左舷の寸法を測定し、左右反転したものを3Dプリンターにて出力。

接着剤で固定し、気になる部分や合わせ目をパテ打ちしている場面です。

均して塗装、完成です。

塗料は軍艦色(1)とグレーサフを1:2で混ぜたものを塗りました。

違和感の無いようボカシ塗装を行ったので、他の部分との違和感は最小限かと思います。

気持ち、ほんのちょっと明るいかな?といった具合です。

この他、主砲・副砲を可動できるように調整しておきました。

ソフビだか塩ビのような粘度のある材質で出来ているので、たま~に動かしてあげると固着せず維持できるかなと思います。

もしくは向きをバッチリ決めて固着させてしまうのも良いでしょう。

という所で、今回はここまで。

ビスマルクは1/700のものを積んでいるので、いつか作る時のイメージが膨らみました。

作るならバルチック・スキームかな。

では。