JR九州 トラ70000形 TORO-Qをつくった

トラ70000形 TORO-Q

どうもこんにちは。

またしても九州の車両を製作しました、四国在住のふそやんです。

8600系はよつくりなさいよというお言葉を頂いていますが、好きなもの優先で作っていくスタイルなので聞き流しています。

TORO-Qとは

Wikipediaより引用:引用元

JR九州が由布院近郊で運行していたトロッコ列車です。

2003年から2009年まで運転されました。

急行型気動車であるキハ58形とキハ65形の間に、トラ70000形貨車を挟んで運転するというかなり珍しい形態をとっていました。

電源や制御線を通すためにトラ70000形にはジャンパ栓が設置されています。

キハ31形「いさぶろう・しんぺい」にも連結されたとかなんとか。

つくったもの

今回製作したのはTORO-Qの中間車であり、メイン車両でもあるトロッコ車両のトラ70000形3両です。

TORO-Qに改造される前は「アドベンチャー号」として九州各地で運転されていました。

似ているかどうかは置いといて、製品としてはマイクロエースが「三角線トロッコ列車」として発売しています。(いました)

トラ74858の非常扉が再現されていないものだったので、塗り替えるにしても微妙な製品です。

製作に使用したもの

  • 2713 国鉄貨車トラ70000形(TOMIX)
  • PH-300 幌枠 キハ58系用(TOMIX)※1
  • キハ58.65 トラ70000トロQ Nゲージデカールセット(模型工房たぶれっと)
  • SH10-12 H10形ステープル(藤原産業株式会社)2
  • KM41033 ステンレスバネ線 0.3mm(Eggs)3
  • トラ70000形トロッコ改造パーツセット(自作)

※1…キハ40系やキハ185系なんかに付属するものと同じです。キハ183系用はサイズが異なります。
※2… 柱として使用。高さ12mmの板材であればプラ棒でも代用可能です。
※3… 手すりとして使用。0.3mmだと少し細い感がありました。材質は銀色に塗ればなんでもいいです。

ちょうどTOMIXが再生産を行った後だったのでTOMIX製のトラを使用しました。

入手できればKATO製でも問題ないです。

トラ70000形トロッコ改造パーツセットについて

3Dプリンターで出力した主に自分用のパーツセットです。

画像には写っていませんが、柱の治具が付属します。

トラ74319(2号車)・トラ72792(3号車)の場合は幕板(大)を6つ、幕板(小)を2つ使用。座席はAとBを線対称に使用します。

トラ74858(4号車)の場合は幕板(大)を4つ、小を4つ使用。座席はCを点対称に2つ使用します。

なお、アドベンチャー号とする場合は幕板を使用しません。

幕板や非常扉は切り取れる位置にサポートを生やしたので、ニッパーかデザインナイフで切り出した後に特にやする必要は有りません。

TOMIX製トラ70000形に寸法をあわせているため、新旧問わずKATO製に合うかは分かりません。

製作

一番めんどくさい 難しい トラ74858(4号車) をベースに解説していきます。

2,3号車を作る場合や、アドベンチャー号とする場合は幕板の貼り間違いに気をつけて製作して下さい。

分解~本体加工

まずは分解します。

乱暴なやり方ですが、カプラーをつまんで引っ張れば床板とボディが分離します。

とくに爪とかはなく、ただハマっているだけなのでスコっと抜けます。

4号車のみ、非常口を取り付けます。

写真では柱が立っていますが、最後にしたほうが無難です。ポロリします。

柱用治具を当てて柱の位置を確認・マーキングして左から3本目の柱の前側を非常口パーツが入る大きさまで削ります。

これは点対称になっているので、逆面も同じく左から3本目の柱の前側です。

上手く入ったら各モールドを削り落とします。

戸当りゴムはニッパーでバツっと行ってから、デザインナイフの平刃かハセガワのモデリングチゼルで削ります。

Bitly

表記が書かれている板も邪魔になるのでモデリングチゼルで削り落としました。

幕板・貫通路取り付け

幕板と貫通路を取り付けます。

接着には瞬間接着剤のゼリータイプがオススメです。

幕板は

トラ74319(2号車)・トラ72792(3号車) の場合は左から [大・大・小・大]

トラ74858(4号車) の場合は左から [大・非常口・小・小・大] となるように取り付けます。

デカールセットに付属の製作記内の、幕板を切り出す工程に「四隅の角を45度に切り出し~」と記載されていますが、実物は下側の角2箇所のみ斜めカットされていますので、自作される際はご注意下さい。

柱を建てる

治具の凹部分に、切ったステープル(12mmのプラ材でも可)を突き刺します。

すべての凹に突き刺した後、根元側に瞬間接着剤(ゼリータイプ)を塗ってから建てていきます。

歪んだり斜めにならないよう注意して下さい。

ここで斜めになるとルーフが浮いて残念なことになります。

左右ビシッと一直線が出るように頑張って下さい。

この後、根元にサラサラ系瞬間接着剤を流し込むと良いでしょう。

なお、工作中にポロっと柱が外れてしまう場合があります。

その場合は間接着剤を削り落としてから再接着して下さい。

削り落とさないと高さがまちまちになり、かっこ悪くなります。(1敗)

塗装

外装には「川西N1K2-J 局地戦闘機 紫電改用カラーセット」内のC383 暗緑色(川西系)を使用しました。

セットとしては絶版品なのですが、番号同じくC383で単品として販売されています。

床と座席パーツはC43 ウッドブラウン(もしくはC606 リノリウム色)で塗装。

座面とテーブル面はC44 タンで塗り分けました。

座席とテーブルの柱はC8 シルバーを塗ると、覗き込んだ際にいいアクセントになってくれます。

デカール貼り

キモとなるデカールを貼っていきます。

前述の通り、模型工房たぶれっとさんの製品を使用していきます。

難易度は星5つ、モンハンで言うところのG級クエストくらいはあります。

デカールを貼りに苦手意識は無いふそやんですが、見事に木っ端微塵にされました。

非常に薄いが故にもろいです。

筆でこすったり、少しでも折れ目が出来たりすると破けます。

しかし薄いのでデカール貼ったった感はほぼ0です。

クリアを吹けばインレタ(インスタントレタリング/ドライデカール)とほぼ変わらない見た目になると思います。

ちなみ車両中央にある丸と四角のロゴは左右対称に貼りますのでご注意下さい。

キハ58(1号車)側が丸いロゴ、キハ65(5号車)側が四角いロゴとなります。

ちなみに座席パーツにも前後があり、 キハ65(5号車) 側に2人がけ座席が多くなるように配置します。

4号車の場合は座席は気にしなくてもOKですが、ロゴの配置には注意しましょう。

組み立て
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手すりとしてステンレスバネ線を貼り付けました。

大体58mm程度にカットして瞬間接着剤で貼り付けます。

真鍮線をシルバーに塗ったものでも良いと思います。

キハ58系用幌枠の取り付け部分をカットしたものをゴム系接着剤で取り付けて、下回りを組んだら完成です。

ちなみに画像のものはTOMIX製キハ185系に付属していたものです。たぶん58系用と同じものです。

完成!

今回は床下まで全塗装としました。

やはり生プラ感が消えていい感じです。

所々に白のアクセントがこれまたいい感じです。

控車はまたいつか。

またしても変わり種の紹介でした。

こちらのパーツセットもほんの僅かですが製作したのでヤフオクに出品するかもしれません。

興味の有る方は是非どうぞ。

では。

Bitly