どうもこんにちは。
三歩進んで二歩下がるふそやんです。
今回もⅣ号戦車やっていきます。
前回は車体下部を組み終えたので、今回は砲塔の組み立てを…
と思っていましたが、ノリにノッていたので塗装までやってしまいます。
座右の銘は「調子に乗ってどこまでも」です。よろしくお願いします。
砲塔を組み
終えました。(ました工法)
先陣を切った戦友諸兄の死を無駄にはしない、と意気込んで組み立てに掛かるも、特に問題点も隙間も無く組み上がってしまいました…。
よくよく見ると、砲塔前面と側面の間に隙間があるように見えますが、単純にハマっていないだけです。
内部を塗装後に接着したいので、ここはまだ接着せずテープで仮止めしています。
いろんな視点から
アンテナにゲートがつきっぱなしですが、これは真鍮線に置き換えるのでそのままにしています。
キット素のアンテナ経は大体1mmほど。
実寸で3.5cm。
ちょっと太すぎますね。対空砲かな?
金属パーツ
このキットにはエッチングパーツが含まれています。
エッチングパーツと言っても「構造物全部金属で置き換え」などと言う暴挙に出る艦船模型とは違い、効果的な場所に適量と言った具合です。
この具合がとても良く、これが本来のあり方だよなあと再認識出来ました。
パーツの内容としては
- エンジン給排気口カバー
- ジャッキ台の台とベルト
- 直接照準器
- OVMの止め金具
- 部隊マーク用テンプレート(第10装甲師団第7戦車連隊)
という感じです。
ちなみに説明書にはエンジン給排気口カバーの位置が指定されていません。
が、なんとなくで設置出来ますのでまあ、問題はないかな?
ホビーボス製ではエッチングパーツが一新されており、内容が異なるので参考になりませんでした。
他にメッキされた銅線が付属しています。
これは牽引ワイヤーとして使用するものですが、これもまた素晴らしい。
太さ・ねじり具合が理想的です。
タコ糸(水糸)なんかを使用するのが戦車模型では一般的ですが、「ほつれ」や糸くずが気になるものでした。
ステンレス製だとそもそも曲がらなかったり…。
しかしこれはそういった問題を過去の物にしています。
これだけでも単品で売れると思いますが、どうなんでしょう?
硬さはIV線よりは柔らかく、KIV線よりは硬めという丁度いいものでした。
3cmほど長いので切り取ってつけてみました。
変な癖がつくと嫌なのでゆるく、ですが、なかなか良い感じではないでしょうか。
ついでに補助エンジンのマフラーに0.3mmプラ板を巻きつけてバンドを再現しています。
ちなみにホビーボス製では左側に尾灯を付ける指示になっていますが、右側にあるのが正解です。(次の工程でしれっと右側に移動していたりします。)
そもそも設置用のケガキモールドが右側にあるので、間違いようがありませんが。
エッチングパーツの取り付け
エッチングパーツは予め下処理した上で取り付けます。
下処理は以下の通り
- 600番ヤスリで磨き
- 中性洗剤と水で洗い
- ガイアマルチプライマーを塗布
- サーフェイサーを塗装
ここまでやっても剥げる時は剥げるので、おまじない程度に。
直接照準器・給排気口カバー(左右)・金具を取り付けました。
給排気口カバーを抑える蝶ネジ(E2パーツ)の指示がある(ホビーボス製にはなぜか無い)のでここで取り付けています。
ちなみにジャッキ台には誤植があります。
何故かPE4aが2回取り付け指示されていますが、下側のPE4aはPE3の間違いです。多分
マフラーにサビを生やす
今回、お客様の希望によりサビ表現を施す事になりました。
サビの凹凸を再現する方法は幾多とありますが、今回は溶きパテを叩きつける方法で生やしていきます。
タミヤパテをラッカーシンナーで溶いて、それを親の仇と言わんばかりに筆で叩きつけるだけです。
それを数回繰り返すとこのような凸凹具合になります。
あまりやりすぎると弾痕になるので(それはそれでアリ)、1/35のサビを意識して調整します。
もちろん補助マフラーも忘れずに。
室内を塗装
今回、ハッチは開閉出来るようにしたいので、開けた時に違和感の無いよう内側もしっかり塗装しました。
室内はほぼ白に近い黄色(インテリアカラーと呼ばれます)、キューポラハッチのクッション部分はカウリング色(C125)を塗って黒革風に。
たまに革の部分をブラウンに塗ってある作例を見ますが、保存車を見ると黒色が多いんですよね。
ブラウンもあるんでしょうか。
ちょっと汚く見えるのは先走ってスミ入れしているからです。
本塗装をする
サフ~影色
まず全体にサーフェイサーを塗装しました。
砲塔内部に吹き込まないよう、内側からマスキングテープとティッシュを使用してガード。
その後、影になる色(つや消しブラック)を、パネルラインを中心に塗装していきます。
横転でもしない限り日光に晒されない下面は塗りつぶしてしまいます。
ゴム部分にはタイヤブラックを
と行きたいところですが、ほぼ同じ色であるカウリング色(C125)で代用。
つや消しブラックよりも青みが強いので、タイヤにはカウリング色が一番です。
ゴム色を塗り終えたら、転輪のゴムくんは一足先に離脱。
失くなってくれるなよ・・・と祈りを捧げておきましょう。
ジャーマングレーを塗装
いよいよ本体色のジャーマングレー(C40)を吹き付けます。
が。
…うーん。
かなり暗いような?
写真では伝わりませんが、ほぼブラックです。
ハイライトを入れたらマシになるかな?ということで、タン(C44)とホワイトFS17875(C316)を混ぜて天板を中心に吹き付け。
ました、が、よく分からない…。
肉眼ではかなり明るくなったんですけども。
部隊マークを塗装
黒すぎ案件は一旦置いといて、部隊マークを描いていきます。
説明書ではマーク内部が黒、輪郭をボヤっと白、となっていますが、実際はジャーマングレーの上に白の輪郭ではないかな?
ということで、マークを切り出し所定の位置に両面テープでペタリ。
さぁここからです。
極細吹きで輪郭をなぞっていきますが、もちろんこれが難しい。
実寸で5mmほどしかないのでちょっとしたブレも失敗扱いです。
失敗したところでジャーマングレーを極細吹きすれば修正可能なので、気楽に行きました。
塗装して…。
剥がす。
いい感じです。
右側は若干吹き込みました。(後ろ足部分)
しかしこれくらいであれば細筆をシンナーで湿らせて拭うだけで修正可能です。
修正後。
なんとか難所を越えられました。
目の錯覚によってマーク内部が黒に見えるのも狙ったとおりです。嘘です
ハイライト(2回目)
やはり黒すぎたのでハイライトを入れ直しました。
ホワイトFS17875(C316)をベースにジャーマングレーを少々。
タミヤのジャーマングレーよりも暗く、クレオスのジャーマングレーよりも明るく、を目指しました。
車体も同様に。
パネルラインを強調して塗装したので、いい感じに立体感が出てくれています。怪我の功名
これからウォッシングや汚し塗装で暗めに落ち着くと考えると、塗り直して正解だったかなと思います。
今回はここまで
このキット、ところどころに素敵要素が仕込んであって、組んでてとても楽しいです。
Ⅳ号戦車の決定版と伺いましたが、お世辞抜きで本当にそう思いますね。
個人的に1両欲しくなる出来です。
好きなF2(G)型がラインナップに無いのが辛い所です。
では。
【今回のキット】
【金属パーツの必需品】