トライスター 1/35 Ⅳ号戦車D型をつくる(4・完成)

1/35 Ⅳ号戦車D型(トライスター・完)

どうもこんにちは。

今回もトライスターのⅣ号戦車、やっていきます。

前回で本塗装が完了しましたので、今回はデカール貼り付けから汚し塗装、仕上げまで行っていきます。

ドライブラシを施す

全体的にC603 舞鶴海軍工廠標準色で、金物はC8 シルバーでドライブラシ。

各所のエッジが際立って、のっぺりした感じが無くなりました。

誘導輪と起動輪です。

特に起動輪(右)は、構造上履帯が擦れて塗料が剥げていることが多いので、銀を強めに。

デカールを貼っていく

キットに付属しているデカールです。

製造は有名なカルトグラフ社です。

経年劣化でボロボロになっていないか心配でしたが、保管状況が良かったのか問題なく使用できました。

黄ばみも一切無いので品質の良さが伺えますね。

前回も掲載しましたが、今回のご依頼ではこちらの車両のマーキングを貼っていきます。

一番右側の④は⑤の誤植ですね。④は別の部隊マークです。

使用するのはいつも通り

  • Mr.マークセッター(青蓋)
  • Mr.マークソフター(緑蓋)
  • 水道水

です。

Mr.マークソフターはお好みで。

今回は凹凸の上に貼るものもあったので、使用しています。

水で浮かせてから指定位置に貼り付けます…、なんと説明書との大きさがだいぶ異なります。

ナンデヤ!と軽くほそやん節を出しつつ、資料を漁りますが、当該車両が出てこない…。

仕方がないので別メーカーの製品に同じモデルの車両があったので、そちらを参考に貼り付け。

Bitly

一部、リベットにかかる部分があり、かなり浮いてしまうのでMr.マークソフターで柔らかくしつつ綿棒で押し付けます。

どうしても浮いてしまったので今回は切り込みを入れて半ば無理矢理に貼り付けました。

当然マークは切れてしまいますので、そこは塗料でタッチアップします。

タッチアップにはGX1 クールホワイトを使用しました。

いい感じに修正出来たかなと思います。

汚し前の組み立て

前回離れ離れにさせた転輪とそのゴムを接着します。

塗装した影響で少し嵌め合いがキツくなっていますので割らないように。

ここは通常のプラモデル用接着剤ではなく木工用ボンドを使用しました。

プラモデル用接着剤では塗装面が溶けて汚くなる恐れがあるのでご注意。

他の艤装品も付けていきます。

牽引ワイヤーはつや消しブラックで、マフラーはC29 艦底色で塗装後、タミヤエナメルの黒茶色(ブラックとブラウンを混ぜたもの)で汚らしくしています。

Mr.ウェザリングペーストで汚す

ここからは失敗出来ないので慎重に作業を行います。

使用したのはMr.ウェザリングペーストの

  • WP02 マッドホワイト
  • WP03 ウェットクリアー
  • WP04 マッドイエロー

と、Mr.ウェザリングカラー専用うすめ液です。

薄め液はタミヤエナメル溶剤でもいいらしいですが、大量に塗りたくる関係上、割れの恐れもあるので専用のものを用意しました。

ここで悪癖発動。

『写真を撮影し忘れて仕上げ』

簡単に書いておくと、汚れの上側は砂っぽく乾いた感じにWP02 マッドホワイトを配置。

逆に下側は若干濡れた感じを出したいのでWP04 マッドイエローを。

最後に車体下部をWP03 ウェットクリアーWP04 マッドイエローを混ぜたもので塗りたくりました。

ウェザリング完了

『箱絵っぽく』ということだったので寄せてみました。

フェンダー上面やライト上面(!)にはあまり泥は飛ばないのでそこはオミットしました。

他にも転輪・支持輪のゴム部分は汚れが付着しにくい…とかなんとか考えながら調整しました。

ウェザリングペーストが乾燥したら、つや消しクリアーを全体的に塗装した後にハッチを取り付けます。

取り付けに使用したのはトンボ鉛筆のピットマルチ2です。(手元にあるものはなぜかフィルムがありません…)

Bitly

AFVモデラーならほとんどの方が所持していると思われます。

乾燥しても粘り気のある木工用ボンドみたいな感じですね。

貼って剥がせるのでフィギュアを取り替えて遊ぶ時にも重宝します。

完成です!

これにてトライスター製 Ⅳ号戦車D型、完成となります。

車体下部の反りや、説明書の分かりにくさなどちょっとしたスパイスがありましたが、全体的にスタイルも良く、随所に設計者の拘りが見える良いキットでした。

残念ながらトライスターというメーカーは無くなってしまいましたが、キット自体はホビーボスに買収されて生き残っています。

Ⅳ号戦車がお好きな方には是非、オススメしたいですね。

では。

【今回のキット】