BB戦士236 パーフェクトガンダムの”目”を改修する

【完成品】

どうもこんにちは。

最近イベントが多くて大忙しです。

どこに出店している、とかでは無いのですが。

さて、今回は一風違った珍しい?ご依頼です。

SDパーフェクトガンダムの”目”をBB戦士風に作り変えてほしい、という内容です。

以前製作したSDガンダムの再放送に近い内容ですが、参考にして頂ければ。


余談ですが、ガンプラ界隈では「改造」ではなく「改修」がよく使用されるので、表題も合わせてみました。

特に意味はありません。

改修前の状態を確認

預かりましたパーツはこちら。

この内、黄色ランナーの1番だけを加工しますが、バランスの確認等々に使用するため、頭部とシールをお送り頂きました。

”目”をイジるための最低限の構成です。

早速組んでみました。

個人的にBB戦士=頑駄無というイメージなので、少し違和感を覚えます。

この違和感を消すのが今回のミッション、早速取り掛かりましょう。

凸を削除する

そのまま目を描いてしまうと凸部分が浮いてしまい、残念な事になってしまいます。

まずはモールドされた凸を鉄ヤスリでゴシゴシ削っていきますが、削りすぎ防止のために周囲をマッキーの極細でマーキングしておきます。

このマーキングが削れると「削りすぎ」の合図になり、不自然に凹んでパテで埋め直すといった作業をしなくて良くなる・・・場合もあります。

全体が削れてきたら、マーキングをすべて削り落とします。

今度は全体にマーキングを入れます。

捨てサフと同じような考えで、「このマーキングを削いだらほとんど平滑な面が出来上がるだろう」という寸法です。

塗料を出すのは面倒ですし、どうせ削り落としてしまうならマッキーで十分です。

ただし、マッキーの上から塗装すると溶けて滲み出てきますので、すべて削り落とす前提で。

削り落とせない部分には使用できません。

デカールの製作

マスキングテープでシールから型を起こします。

シールの上にマスキングテープを貼って、マッキーでなぞって切り取るだけです。

正確に切り抜かなくとも大丈夫、後からなんとでもなるのでここも適当に。

ただし鼻筋と言いましょうか、中央だけはしっかり写し取ると後々楽が出来ます。

写し取ったマスキングテープを貼り、大体の目を描いていきます。

一気にBB戦士感が出てきましたね。

瞳孔の位置、目頭・目尻の位置、上まぶたのライン、下まぶたのラインをしっかりと決めて、アナログの作業は一旦終了です。

いい感じに描けたらコピー用紙に貼り付けて、スキャンしてデジタル作業の開始です。

CADでいい感じに作図してコピー用紙に印刷したものがコチラ。

少し目頭が低いですが、良い感じではないでしょうか。

前方からだけではなく斜めから、横からと見て、視線に違和感がないかを確認します。

気の済むまで眺めたら、デカール用紙に印刷します。

業務用のレーザープリンタで印刷したので、インクジェットプリンタでありがちな「インクが水に溶ける」「デカールの厚みが気になる」ということはありません。

ただし、トナー(インク)がめちゃくちゃ高価だったり、消費電力がドライヤーと同じだったりと、ランニングコストは比になりません。

それでもやはりインクが溶けず、薄いデカールを作れるのは大きな長所です。

何物も一長一短であります。

塗装~デカール貼り

塗装の工程はざっくりでいきます。

下地にシルバーサフ→ホワイトを塗り、瞳の色とイエローの下地を整えます。

瞳のマスキングをしてからC329 イエローFS13538にオレンジ少々を加えた色を吹き付け、乾燥後にデカールを貼り付けます。

マークソフターを使用してしっかり食いつかせ、一晩乾燥ブースに寝かせた後に、周囲のブラックマスクを塗装して完成です。

完成

誰の目から見てもBB戦士の顔つきになりました。

今回はこの”目”のパーツのみの依頼でしたので、この状態で納品となります。

すべて塗装でも良いのですが、やはり左右対称に描くのは難しいので、そのような部分はデジタルに振っても良いのかなと思いました。

デジタルもクオリティの限界はあるのですが。

と言ったところで、今回はここまで。

では。